ATOMS Quality

業界の常識やタブーといった固定観念を全て捨てて挑戦してきた変化がいま、
ATOMSの品質を裏付けています。

皮上から革下まで

グラブの素材である牛革。その原皮の生産者、皮を鞣(なめ)して革にしてくれるタンナー、そのどちらとも繋がることで、より良い素材を手に入れようとするのは当然のことのように思えます。ですがこれまで、そのようなことに手を出すメーカーはいませんでした。それは均質であることを至上命題とする、日本のものづくり現場の体質がそうさせていたのかもしれません。どの産地の原皮でも、どのタンナーでも、どの製造工場でも均質のグラブでなければならないという考え方です。ATOMSは、皮は生き物の一部なのだから個体ごとに差があるのは当然で、タンナーごとに鞣しのアプローチが違うのも当然、そう考えます。その考えが、タンナー別でシリーズを作るという業界初のコンセプトに繋がり、熱い支持を受けています。

入社から10年以内に独立

ATOMSでは入社するとすぐ、グラブの製造に携わることになります。熟練の職人でなければ良いグラブが作れないというようなことでは、製造業としての未来は先細りしかありません。そのために必要な設備、教育を仕組み化してきました。職人として一人前になったら退社、ATOMSブランドの協力工場として独立し自分のブランドを立ち上げます。職人以外にも営業マンもATOMSの販売代理店として独立します。それぞれが一国一城の主人として責任と情熱を持って作り、売る。この体制がATOMSグループを強靭でしなやかな組織たらしめています。

革の廃棄率を削減

近年SDGsというワードを耳にする機会が増えました。「持続可能な開発目標」の略称で、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指すための国際目標です。この中に「つくる責任 つかう責任」という資源の浪費などに関する目標があります。資源浪費の観点以外にも、牛の命をいただいてグラブを作る我々にとって革を余すことなく使い切ることは、牛に対して敬意を表すことでもあると考えています。ATOMSでも自社ブランドの立ち上げ以降、革の廃棄率削減に取り組んできました。OEM製品が中心だった頃には約20%もの革を廃棄していました。その状況を変えるべく、革の使用効率を高めるパターンの考案、革小物などグラブ外への活用、革の傷を個性として活かした新ブランドの立ち上げなどを進めてきました。また端材についても、商品として活かしてくださる方々に販売。グラブとは全く異なる形へと、再生していただいています。